そうしてあたしは凧( たこ)になる
2才まで毎晩夜泣きがひどかった泣き虫息子「銭形」が先週3才になった。
今年の春からチビたちは保育園に通い始め、あたしは4、5年ぶりに仕事を始めた。
何もかもが初めてでドキドキの連続だった春はあっという間に過ぎて、夏は保育園で毎日プールをして真っ黒に日焼けしたチビたちにたくましさを感じた。そして迎えた秋−−−。
要領の悪い(?)あたしも、ようやく生活のリズムをつかめるようになってきた。
言うなれば「凧(たこ)」。
あたしは今まさに凧になって生活している。糸につながれながらも大空をぐんぐん上り、気持ち良く飛ぶ凧。
あたしも家に仕事にチビたちにつながれながらも、ようやく自分の時間を持てるようになってぐぐぐぐーっと羽を広げ大空を気持ち良く飛んでいる。
仕事でくたくたになった後、保育園にチビたちを迎えに行く前に飲む1杯の熱いコーヒー。唯一1人になれるほんの少しの時間。空を見上げ、草花に目をやる。ゆっくり深呼吸できるクールダウンの時間。
時には洋服屋さんをめぐり、時には本屋さんに立ち寄る。4、5年なかった一人の時間。
そしてまたチビたちと一緒になれば「コラーッ!!」と怒鳴り、止まらない姉弟ケンカを仲裁し、家事をし、チビたちを追い掛けながらお風呂に入れ、歯をみがいてあげて…。
そしてチビたちが寝た後、あたしは再び大空へはばたく!
家事をすべて終わりにし、直行するお風呂。ビールを持ち込み、単行本を持ち込み、湯ぶねの中、30分40分と一人の時間を満喫する。
趣味が「妄想」でもあるあたしが飛び込む現実の世界と本の世界の散歩道。空想の世界へあたしのイマジネーションが広がる。
そうして−−−今日もあたしは凧になる。
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