第?回こんな絵本読んだよ

いやぁまいった。チビたちを前に絵本を読んでいるのに、読みながら涙が溢れて声にならない。進めない。
小学生の頃、このお話、国語の教科書にあったな〜なんて何気なく借りてきたこの本。『サーカスのライオン』。
年老いたサーカスのライオン、ジンザのお話だ。
火の輪くぐりに疲れ、夜の街を人の格好をして散歩するジンザとそこで出会う少年。やりとりが実にあたたかい。
サーカスのライオンが大好きな少年。少年を楽しみにしているジンザ。二人の距離はどんどん近づいて行く。
サーカスを見に来ると少年が言っていた前日。少年の住むアパートが火事になる。
檻を飛び出し少年のいるアパートに向かうジンザ。ごうごう燃える火を前に「火には慣れていますのじゃよ」と火に飛び込み、なんとか少年は救出される。
しかしジンザは亡くなり煙となって空へとのぼっていく。
次の日はサーカスの最後の日。ライオンがいないステージでは燃えた火の輪が用意され、観客は拍手をする。ライオンのジンザが少年を火事から救い出し、亡くなった事をみんな知っていたから。
迫力のある表現とせつなくもあったかい雰囲気。そして強く優しいジンザ。サーカスの人間がいじわるじゃないのもいい。そしてやはり年老いたジンザが自ら選ぶ最期が悲しく勇ましく涙が溢れてくる。
毎日何冊も読む絵本だけれど、ここまで熱くせつなくなる作品はなかなかない。
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